湘南医療福祉専門学校

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深澤英之トレーナーお悩み解決サロン #12

深澤英之トレーナーお悩み解決サロン #12

皆さん、こんにちは!ルートヴィガーの深澤です。3月になり、国家試験も終え卒業を控えている皆さんは、これから実戦の場へと踏み込んでいきますね!今まで勉強して得た知識と技術を基本線として最大限に駆使しながら、さらに実戦で応用力を磨いていって欲しいと願います。学校での勉強は終わりますが、我々にとっては日々勉強です。これから第一歩を踏み出して、その歩みが何年・何十年となっても第一歩目の気持ちと想いを忘れず、常に患者さんのために自己の成長を促し続けてください!

それでは、本題に入りましょう!
Q: はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師のやりがいは何ですか?

A:この仕事のやりがいは、人それぞれに違いはあると思いますが、私の場合は東洋医学の従事者としてもプロ野球やメジャーリーグのトレーナーとしても同様で「人の喜ぶ顔が見られた時」と、自分が対応させてもらった人から「ありがとう」と言ってもらえた時が、この仕事をしていて良かったと感じることができ、これが私自身の「やりがい」になっていると思います。
正直に言って、この仕事は肉体的にも精神的にもとても辛い仕事であり、自分の仕事の結果がうまく出せない時もあります。それでも人のために、自分の持てる力を最大限に発揮し続け努力を継続しなくてはなりません。しかし、精一杯アプローチしてその想いや努力が結果として生み出せた時に、自分の想いが相手に伝わりその人から本当の笑顔やありがとうの言葉が出てきます。その時に得られる感覚が私にとっての「やりがい」です。


Q: 今までにたくさんの患者様の治療にあたり、特に印象に残っている患者様の症状は何ですか?また印象に残っている患者様は、どのような方でしたか?

A: プロ野球やメジャーリーグでもたくさんの選手たちを診させてもらいましたが、このルートヴィガーという会社を設立してからも、多くの患者さんたちとの出会いがありました。
私は不思議なのですが、一度でも診させてもらった患者さんのことは、おおよそ覚えています。その中でも印象に残っているとすれば、高齢の女性で日常から水泳もされているとてもアクティブな患者さんでしたが、食器棚の一番上にある物を降ろそうと両手で持ち上げたところ、激痛に襲われ腕が上がらなくなってしまったということでした。
当初は、大学病院の整形外科を受診され「右肩腱板損傷Ⅲ度」と診断され、手術が必要と言われたそうです。ご本人としては、自身の年齢(当時68歳)や手術に対する恐怖心から、どうしても手術したくないという想いが強く、保存療法を希望されましたがドクターからは「手術しなくては治りません」という回答のみで、相当悩まれたようです。そのような経緯から、巡り巡って私のところに来てくださいました。
初診時、もう一度肩腱板損傷のテストを行ったところ、確かに腱板損傷のサインは出ていましたが、私の見立てでは「Ⅱ度損傷」程度で、保存療法も可能と判断し、患者さんに意思確認をして治療とトレーニングに取り組むこととなったのです。
私自身、野球のトレーナーをしていたことで「肩・肘関節」の外傷・障害は、どちらかと言えば得意分野だったということもあり「保存療法でいける」と確信しました。
但し、ご年齢を考えると定期的に治療を継続しなくてはならず、回復の期間も通常より時間がかかってしまう可能性が高いということをご理解頂き治療とリハビリを始めさせてもらいました。
実際に回復し、日常生活を普通に過ごせるようになるまでに1年ほどかかりましたが、それでも手術せず動けるようになったことで、とても素敵な笑顔に戻られたことを今でも記憶しています。治療とリハビリの間、辛く苦しく、なかなか回復できないもどかしさを感じられていたと思います。それでも私を信じてくださり、治療を継続して受けてくださった、その想いと忍耐力がご本人の回復につながったと思います。
私も保存療法でいけると言った責任を、精一杯の対応で立ち向かわせていただきました。患者さんの「良くなりたい」という想いと、私の「絶対良くするんだ」という想いが、相乗効果を生み良い結果にたどり着くことができた一例としてご紹介させていただきました。
私が野球界に在籍していた時にコーチの方から「ケガをしている選手自身が本気で治したいと思って治療やリハビリ真剣に取り組むことと、トレーナーが本気で治したいという想いを持って選手に対応していけば、必ずケガは回復して復帰できるようになる」という話をしてくださいました。
私はそれ以来、この言葉を常に胸に秘めて選手や患者さんたちに向き合うようにしていますし、選手や患者さんにもこの話をして治療に真剣に取り組んでもらうようにしています。
私たちは、自分の手や鍼灸といった道具を使って知識と技術を駆使しますが、それ以上に人間同士の想いという心のつながりがとても重要なのだと感じています。今日ご紹介させてもらった話は、この一番の実例として皆さんに伝えておきたいと思いました。
最後に笑顔になってくれた患者さんの本気で治療に立ち向かう努力と、その想いに応えたい施術者の行動が多くの人の助けになるのではないでしょうか。
この患者さんが回復して2年後に「また水泳ができているんです」と、わざわざ来院され嬉しそうにお話されていました。この笑顔こそ、この仕事の最高の「やりがい」であり、最高の対価です!


皆さんも、これから実際の現場に立ち向かっていきます。今すぐ良い結果が出せるなんてことはありません!しかし、一歩一歩努力を継続して相手を想う気持ちを持って活動し続けてください。いつの日か、最高の笑顔を頂ける日がきますよ!

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