湘南医療福祉専門学校

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深澤英之トレーナーお悩み解決サロン #2

深澤英之トレーナーお悩み解決サロン #2

皆さん、こんにちは株式会社ルートヴィガー代表の深澤英之です。

今月も皆さんからのご質問に、精一杯回答させていただきます。このQ&Aでは、皆さんのこの世界に対する素朴な疑問からマニアックな疑問まで、幅広くお答えしていきます。
質問の内容が云々ということはありません。わからないからこそ、聞きたい事という括りで構いませんので、遠慮なくご質問ください!
では、今月のQ&Aにいってみましょう!


Q: 治療院では、どういった症状の患者様が多いですか?
A: そうですね、一括りで言うのは難しいところがあります。治療院自体がどのような業種で活動しているか?という部分で多少の違いがあります。我々の会社ルートヴィガーでみると。①整骨院 ②鍼灸スポーツマッサージ ③トレーニングという3つの分野で活動しています。先ず①の整骨院では、基本的に急性外傷の対応ですから一番多い外傷として「足関節捻挫(特に内反捻挫)」があげられます。重症度の違いもありますが、整骨院レベルで来院される方はおおよそⅠ度ないしⅡ度までですので、痛みや腫れ、熱感等のチェックにストレステストなどを用いて判断し処置していきます。急性期では先ず炎症の除去が必要になりますが、近年では物理療法で炎症を抑制したあとすぐに温熱治療に取り組み、早期回復を目指すことが多くなっています。
②の鍼灸スポーツマッサージでは、定番的な肩こりや慢性的な腰痛症の方が多くみられます。このような症状に対して改善するためのアプローチを手技や鍼治療などで対応していきますが、根本的に患部のみのアプローチでは改善されません。我々は常にこのような症状を引き起こしている原因を追究して、患部のみならず全身的にアプローチしていきます。
③のトレーニングでは、特に症状ということではありませんが、健康を維持していきたい、趣味的なスポーツのパフォーマンスを少しでも上げたいという目的を持った方々に対応しています。我々のトレーニングは、自重での体幹強化プログラムが主体になりますので、正しい姿勢を作り健康と競技力向上のお手伝いをさせてもらっているというところです。




Q: 自分の訴えをなかなか言えない患者様への対応方法が知りたい。

A; はい、基本的に患者様は自分の状態がどのようになっているのか?わからない方がほとんどです。アスリートでも同様で、痛みや不調を強く感じる部分だけで訴えてしまいます。これは仕方ないことなので、私はあえてその場で追求せずに患者様の言えることだけ聞くようにしています。その時に自分の中で色々な可能性を考えて対応します。この患者様は、何故この訴えをしているのか?この訴えている痛みや不調は何故起こっているのか?等を推察して仮説を立てるようにしています。そしてその仮説を裏付けるために私の方から色々な質問をするようにしています。その質問に対して患者様がマッチする感覚を得た時には、患者様から「そうなんです」という言葉が出てくるようになります。ですから、問診や視診、触診の最中に全てを聞き出そうとはせずに、時間をかけてゆっくりと患者様と向き合って進めていくことをお勧めします。
先ずは施術に入ってしまい、施術の中で患者様とのコミュニケーションを図り、さらに術者から痛みの部位やこの症状が出現しているプロセスなどを話していくと、患者様はいつの間にか心を開いてくれるようになったり、自分の訴えが明確になってきたりします。つまりは、先述したように患者様は100%現在の状況について把握できていないのだということです。ですから、訴えを焦って聞き出そうとはせず時間をかけて状況・状態の説明をしながら少しずつ引き出していくことが重要です。
そのためには、術者が常に勉強してたくさんの症状を理解し経験し、その症状のメカニズムを説明して対処方法を理解してもらいながら施術に取り組んでいかなくてはなりません。どのような症状にも必ず根拠が存在しているのです。根拠を持った対応ということが、患者様との距離を縮めてくれるポイントです。




以上が今回のQ&Aになります。色々なことに疑問を持つこと、知らないことを知ろうとすることが、自分を成長させてくれます、自分が成長すればそれは患者様にとっても有益なことだということを覚えておいてください。


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