湘南医療福祉専門学校

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深澤先生ブログ「あしたのために#11」が更新されました

深澤先生ブログ「あしたのために#11」が更新されました

今回の「あしたのために」では、スポーツマッサージの基本的手技として「軽擦・押圧・揉捏」をさらに進化させて応用手技として使えるようにしようとの思いから、自分の手をどのように使うことで技術が進化するのか?ということを伝えさせていただいてきました。
私自身は、資格取得後からすぐに大学の野球部と女子駅伝部でトレーナー活動を始めさせていただいたので、師匠と言える人や先輩や同僚施術者という人たちとの接点も何も無く、学校で得た知識と自分で調べた知識を技術に変えて実践の場で経験することからしか学ぶことはできませんでした。

後はとにかく現場で対応させてもらう選手たちから学ぶ、自分で考え取り組んだことの結果を振り返りながら「どうすれば選手のコンディションが良くなるか?」ということの中から技術を考え実行していきました。自分でやりながら考えるしかないので、本当に正しいのか?良いのか?を自問自答する毎日でした。

他にも、大学の関係者の方々のご自宅に出張治療に出かけて、そこでも患者さんから学びを得るしか方法がなかったのです。このような日々を送ってきたので、私自身が本当に自信を持って対応できるようになるまでには、おおよそ8年の歳月がかかりました。8年という長い期間がかかりましたが、私がこの東洋医学の従事者としての資格を得る目的は「プロ野球のトレーナーになること」でしたから、そのプロ野球の世界に飛び込むためにも最低限自信を持って対応できる知識と技術スキルを身に付けなくてはいけないと考えていたのです。

そういう目的を考えれば8年という歳月は、一見時間がかかるように思えますが、私にとっては本当に重要で必要な年月だったと実感しています。大学生のアスリートたちのコンディションを整え、数少ない試合で持てる限りのパフォーマンスを発揮させてあげるサポートを自己満足ではなく、選手自身が納得してくれる結果をおおよそ出せるくらいの力を持っていなければ、プロ野球の世界で働くことなんてできません。

今の時代では「古い考え」「時代遅れ」と言われてしまうかもしれませんが、我々の仕事はある意味「職人の世界」ですから「修行を積む」ことがどれだけ大切か?自らの知識と技術を高めることが選手のためになるということを常に考え努力を惜しむことなく、必死に活動していくしか東洋医学の世界で生きていくことはできないと思います。

今回ご紹介させていただいた「あしたのために」の技術は、そんな私の経験から得た技術を皆さんにご紹介したいと思ったものばかりです。これらの技術は、実際に私が大学生からプロ野球の選手たち、そして現在も診させて頂いている患者さんたちのために磨いてきたものばかりです。世の中にたくさんいらっしゃる凄腕の先生や教科書からの教えとは異なるものが多くあると思いますが、少なくとも実戦経験で結果がでてきたものばかりですから、将来、皆さんが活躍されていく中で使えるテクニックを一つでも習得していれば、きっと役に立つと思います。

それでも技術の進化や成長に上限はありません。「これで大丈夫」というものはないのです。ある程度答えが出せる技術を身に付けておいても、そこからさらに進化していく必要があります。「もうこれで良いや」と思った瞬間に成長は止まります。それは自分自身だけでなく、患者さんや選手たちの成長や進化が止まるということです。

私自身、今現在でも「もっと良い技術、もっと良い方法」を常に考え実行・実践しています。基本は大事ですから基本あってこそということも忘れないでくださいね!基本に忠実に基本を大切にして、そこからスキルアップしていくことが重要です。皆さんが、今現在取り組むべきことは「基本の徹底」です。その基本がしっかり備わってきたら、そこから「あしたのために」の技術を習得していってください。

技術の向上は「反復あるのみ」です。そう簡単には身に付きませんが、反復して努力を継続していけば必ずできるようになります。目的と意図を明確に持って、技術修得のための努力を惜しまずやり続ければきっと素晴らしい施術者になれると思います。一人でも多くの施術者が世の中の色々なステージの中で活躍できる人になってくれれば、私も嬉しく思います。

私ができたのですから、皆さんなら必ずできるようになります!頑張ってください!
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