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深澤先生ブログ「明日のために#6」を更新しました

深澤先生ブログ「明日のために#6」を更新しました

毎回そうなのですが、この時期になるとやはり語らずにはいられなくなるのが「夏の高校野球」です。我々東洋医学の従事者が「あしたのために」というテーマを持って自己成長することで、患者さんやアスリートたちのためになるということと、高校球児が「あしたのために」=「甲子園」というテーマを持って自己成長に励むことは、ある意味同じことではないか?と考えています。

どちらも最終目標を達成させるために、テーマを掲げて努力を継続していくという思考と行動を継続させることが重要であり、もっと広い範囲で考えれば世の中の全てのことは同じことだと思います。プライベートなことでも仕事のことでも、結局のところ人間は少なからず「目標と思考と行動」という三つの要素で生活や活動をしているのだと思います。

「いやいや、自分は目標なんてたてたことないよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな方でもよくよく考えてみると「今日はこうしよう」と思った時点で、それは既に目標であり「こうしよう」と思ったことについて「どうすればそれができるか?」という思考で考え、実際にそう動くことで「行動」が成り立っているのです。つまり「目標・思考・行動」は人間の基本原則であり、全ての人が常に知らず知らずにそうなっているのです。

とても極端な考えだとは思います。しかし、現実にそうなっているのです。思い返してみてください。例えば「ご飯を食べよう」と思った時点でそれは目標です。「何を食べよう?」と思うのが普通ですから、その食べ物を手に入れる、作るというようなことが「思考」になっています。そして、実際に食べることが「行動」です。このように生活のスタイル自体が既に「目標・思考・行動」となっているのです。

これを仕事という特殊な状況に当てはめてみることが「仕事を成功させるための目標・思考・行動」ということになっているだけです。ですから、世の中の人全てがこの原則の中で動いているということになるわけです。「目標・思考・行動」に大小はありません。小さいからダメで大きいから良いということではないのです。おそらく「目標・思考・行動」による結果だけをみてしまうからいけないのだと思います。

私は、会社のスタッフたちに良く言うことがあります。「みんなは常に結果ばかりを考えてしまう癖がある。目標を持って考え行動したことによって出てきた結果に絶対に失敗という文字はない」と。「たとえ良い結果ではなかったとしても、それは自分で期待していた結果にならなかっただけで失敗ではない」と。「それはただ単に上手くいかなかっただけか、思っていたより効果・効率が悪かっただけで、ならばそれをもう一度考え挑戦していけば最終的に思い描く結果に導いてくれる」という話をします。

特にスポーツのような相手があって試合をするということは、勝負事なので勝ちもあれば負けもあります。勝てるように目標を立てて考え実行しますが、結果はどちらかが勝ってどちらかは負けるのです。つまり重要なのは、勝てるように考え行動することで、出てきた結果はさして重要ではないということです。高校野球で言えば全国3千数百校の中で勝って終われるのは、たった1校だけなのですから。

私たち東洋医学の従事者にとっては、勝ちも負けもありません。患者さんのためアスリートたちのために「良くなって欲しい」という目標と「どうすれば良くなるのか?」という思考と「そのプランを実行する施術」である行動を起こしていくことで、回復に時間がかかっても最終的な結果は良くなっていくものです。そこまでの過程で我々が悩み苦しむことも多くありますが、先述したように自分で考え行動して出てきた結果からまた目標と思考と行動を立て直して地道に継続していけば良いのです。

そのために今回のテーマである「あしたのために」という部分での基礎技術の習得はとても重要な要素なのです。基礎知識、基礎技術を身に付けるからこそ「目標・思考・行動」が成り立ちます。何度も言いますが基礎を身に付け地道にコツコツと、ということが我々東洋医学の従事者にとってとても大切なことで、それが患者さんやアスリートたちのためになるのだと言うことです。

高校野球の選手たちも、必死に自分たちの目標を達成しようと日夜努力しています。それでも勝って終われるのは毎年1校だけなのです。そこでの結果は、成し遂げられれば物凄く価値のあることだと思いますが、仮に成し遂げられなくても高校球児たちにとっては「目標・思考・行動」を継続した2年半の実績が、」これからの彼らの人生においての最大の武器になるわけです。


高校球児の中には、甲子園出場だけでなく活躍してプロ野球の選手になることを目標にしている選手もいます。それはそれで「目標・思考・行動」をやり通せば良いですし、高校三年間で野球というスポーツに打ち込むことで、社会生活に必要な集団行動での礼儀やルールを身に付け人として成長しようとする選手もいます。こういった選手もやはりその目的や目標において思考・行動すれば良いということです。

皆さんは高校球児ではありませんが、それでも東洋医学の従事者としてこれから活躍していくためには結果だけに捉われず、目標、思考、行動のプロセスを大事にしていって欲しいと願います。
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