湘南医療福祉専門学校

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深澤先生ブログ「明日のために#2」を更新しました。

深澤先生ブログ「明日のために#2」を更新しました。

前回は、このブログのタイトルの意味や、これから皆さんに取り組んでもらいたい心構えについてのお話で終わってしまいましたので、今回から「あしたのために、その一」が始まります!あくまでも「あしたのジョー」的に進めていきたいと思っていますが、毎回脱線してしまうのでそこは予めご了承ください!
我々東洋医学の従事者にとって現場という現実を考えると「鍼灸師」でさえも鍼灸治療さえできれば良いというスタイルでは、なかなか患者さんたちを納得させるまでにはいきません。熟練されて、経験と実績を積んで必ず結果を出せる腕前を持っていれば鍼灸治療だけでも患者さんたちを納得させることはできるでしょう。

私自身、この世界に入り37年目のシーズンを迎えますが、未だに鍼灸治療だけで飯を食っていける域には達していません。東洋医学という括りであっても鍼灸治療のみならず、西洋医学的な観点から見たスポーツマッサージやストレッチ、リハビリテーション等も駆使しながら展開していかないとどうにもならない環境にはなってしまっています。

ということで、今回の「あしたのために、その一」では鍼灸治療を行う前に施術者の一人として大事な手技である「マッサージ」というものにスポットを当てて話を進めていきます。マッサージと言ってもそのテクニックには沢山の要素が詰まっています。私は本科で学んできたので「あん摩・マッサージ・指圧師」の資格を取得していますが、それぞれに違うテクニックがありアプローチも変わります。

但し、現在私はこれらのテクニックを総合した「スポーツマッサージ」というテクニックで活動していますので、これからのお話はスポーツマッサージというカテゴリーに特化して進めていきます。スポーツマッサージのテクニックはオリンピックが始まった頃にドイツのスポーツドクターが考案して選手たちのコンディションを整えたりパフォーマンスをあげたりするための手段として使われ始めたと言われています。

但し、現在私はこれらのテクニックを総合した「スポーツマッサージ」というテクニックで活動していますので、これからのお話はスポーツマッサージというカテゴリーに特化して進めていきます。スポーツマッサージのテクニックはオリンピックが始まった頃にドイツのスポーツドクターが考案して選手たちのコンディションを整えたりパフォーマンスをあげたりするための手段として使われ始めたと言われています。

アプローチ方法に違いはありますが、手技としては前回お話したように「基本手技」がメインであり、いかに循環を促進させるか?ということを一番のテーマとして行っているだけです。その基本手技となる「軽擦法」というものが、今回の「あしたのために、その一」になるのです!

軽擦法とは、簡単に言えば「擦る」という手技です。皆さんも今まで無意識のうちに寒さを感じると自分の体を擦ったりしたことがあるはずです。また、自分の体に痛みを感じた時もその部位を無意識のうちに擦ったこともあるはずです。そう!その擦るという行為が軽擦法の原点です。無意識のうちに擦るというのは、寒ければ温めようとして痛ければ痛みを散らそうとして行った行動です。

つまり擦るという行動によって、体の改善を図ろうとするわけですね。その擦るという方法を我々東洋医学の従事者は「軽擦法」という手技によって、人の体に刺激を与えて改善を促そうとするわけです。だからこそ大事な基本になるということがご理解頂けたのではないでしょうか。

つまり擦るという行動によって、体の改善を図ろうとするわけですね。その擦るという方法を我々東洋医学の従事者は「軽擦法」という手技によって、人の体に刺激を与えて改善を促そうとするわけです。だからこそ大事な基本になるということがご理解頂けたのではないでしょうか。

後々にも出てくると思いますが、人の体を改善していくために重要なポイントは「いかに血流を促進させて体循環を向上させられるか?」ということになります。その血流を促進させていくために先ず一番大事な軽擦法でアプローチしていくということが必要になってくるのです。そしてもう一つ大事なことは順番と方向です。血流を促進させる体循環を向上させるためには「求心性」という条件が必要になってきます。

人間の体は心臓から血液が送り出され動脈を使って四肢末端にまで届けられます。そして四肢末端に届いた血液は静脈を使って心臓に戻ろうとします。しかし、人間は重力の中で生きており筋運動を行って行動していますから静脈の活動にはかなりの負担がかかっており、筋肉の力を借りて心臓に戻ろうとするのですがここでうまく戻れない要因が生まれてしまうのですね。

だからこそ「軽擦法」というテクニックを使って血液を心臓に戻すお手伝いが必要になるわけです。その血液を心臓に戻しやすくするための方向こそが「求心性」ということになるわけです。あくまでも基本的な考え方が求心性ということです。状況や症状によっては「遠心性」に対応しなくてはならないケースもあります。ここでは基本のお話なので、もう一度「求心性」に戻しますが、このように求心性に軽擦法を用いるだけで血流は促進され体循環は向上します。そしてこの求心性の効果をさらに高めるためには順番として末端から始めるということが重要です。

これも基本のお話なので全て末端からということではありません。基本的には四肢末端から始め求心性に軽擦法を用いれば、体の改善のお手伝いが十分にできるということです。だからこそ最も基本であり大切な手技ということになるわけです。東洋医学の世界では「軽擦に始まり軽擦に終わる」という格言があったと思います。(あまり自信ありませんが。。。)

まあそれはさておき、軽擦法によって必要な刺激で正しい順番と方向でアプローチするだけで、施術の内容は大きく変わります。「擦る」という単純な作業ですが、それをとても大事に丁寧に考えて実行できるかどうか?皆さんが一流の施術者になれるかどうか?は、この軽擦法を正確に的確に使える技術として身に付けられるかどうかにかかっていると思います。だから「あしたのために、その一」なのです。
さあ皆さん!「軽擦法」を極めましょう!ここから東洋医学の第一歩が踏み出されるのです。
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