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深沢先生ブログ「しなやかに#11」を更新しました

2022年も気づけば2月。そして2月と言えば、日本のプロ野球キャンプが始まりいよいよ球春到来というわけです。今年こそ2年ぶりにプロ野球キャンプ訪問をしたかったのですが、相変わらずコロナに振り回され今年も自粛状態です。一体いつになれば通常の日常に戻るのでしょうか?コロナ対策は、日常的に習慣となってきましたがウイルスの変異が止まらないから、またまた感染拡大でどうにもなりませんね。まあ嘆いてばかりいても仕方ないので、とにかく引き続き感染症対策を徹底して前を向いて元気に進んでいきたいと思います!

プロ野球の2月のキャンプと言えば、今年一年を戦っていくために既存戦力の仕上がり具合や新戦力(新人や新外国人など)を確認しながらチーム力を整備していく期間です。既存戦力が一冬を越してどのように成長したのか?が試されるところでもあります。一昔前までは(1990年代)、前年のシーズンの疲れを癒すために11月12月をオーバーホールに努め、新年の1月にキャンプに入る準備として少しずつ体を動かして、2月のキャンプインと同時に一年間戦うための体力や技術力を鍛える目的で一日中厳しい練習をしていました。

近年では、メジャーリーグの影響やスポーツ医学が発達したことで、前年のシーズン終了後から翌年に向けた準備を始めメンテナンスと並行して身体的・精神的強化を取り入れたコンディショニングを行い1月にはもう普通に野球ができる状態になって2月のキャンプインと同時に、ゲーム形式的な練習が始められるような状況になってきました。私自身メジャーで経験してきたところで言うと、メジャーの選手たちは前年のシーズン終了後から自己責任において体作りに着手して2月中旬のキャンプインには、直ぐに試合ができる状態まで仕上げてきます。

さらにマイナーの選手たちも前年のシーズン終了後に、中南米で開催されているウインターボールのリーグに所属して一年間休みなく野球を続けています。つまりメジャー選手は翌年のシーズンに向けて調整や強化を図る期間と位置付けてオフシーズンを過ごし、マイナー選手たちはメジャー昇格を睨んで体力強化を図りながらも野球を継続して行いそのままキャンプに突入するので、非常に効率よく進めることができているのです。

ただ、私個人的にはこの方式が本当に良いのかどうか?疑問も残ります。なぜアスリートたちはトレーニングや徹底した強化練習をするのか?と言えば、身体能力を向上させ技術力を高めることでより勝利に近づけるという目的があるからです。その身体能力を向上させたり技術力を向上させたりするには、トレーニング期間や強化練習期間が必要になります。メジャーの選手たちは、この期間を個人で前年のシーズン終了後から取り入れ翌年1月には野球シーズン突入の準備に入るスケジュールで動いていますから、これはかなり効率的であると思いますが、マイナー選手のように年間通して野球をメインにして技術力向上のみを追いかけてしまうと結果的にケガや故障、パフォーマンス低下に陥ってしまうリスクが高いのです。

人が成長しようとした時、そこには明確な目的と期間設定が必要になってくると私は考えています。これはスポーツに限らず我々東洋医学の従事者たちでも同様であると言えると思います。日本野球の古き悪しき伝統の中にも良い点はいくつか存在しています。その一例が秋季キャンプであり冬季オフシーズンの身体強化トレーニングです。プロ野球の場合、シーズン中に強化することはできません。それは試合で結果を残すことが優先されるべきであって、わざわざシーズン中にパフォーマンスを低下させるような強化練習・強化トレーニングは意味をなさないからです。

シーズンでできたこと、できなかったこと、これから取り組むべきことが振り返りを持って次への目標設定となります。その目標設定を達成させるために重要な期間が秋季であり冬季であるわけです。実際に二軍の若手たちが、目標・目的を持ってこの時期に必要な練習やトレーニングを積むことで翌春以降大きく成長して活躍した選手が多数います。逆にこの時期に必要なことができず伸び悩んで翌年戦力外となる選手も多数います。それだけこのような時期が必要なのだということがおわかりいただけるのではないでしょうか。

技術習得は反復です。その技術習得と向上は正しい練習とトレーニングを徹底して行う時期があるかどうか?で大きく変わります。このような時期を作ることが、メリハリという部分でも重要なのだと思います。私自身がトレーナーとして野球界に在籍していた時には、選手たちのシーズンスケジュールとは少し変わりますが、私たちにとっての強化期間というのが、春季キャンプであり秋季キャンプであったと体験しています。

春季キャンプでは、とにかく選手たちのケガや故障を防ぐという目的でメンテナンスに力を注ぎ、鍼灸治療やスポーツマッサージ・ストレッチングを数多くこなしながら、絶対にケガさせないという気迫を持って取り組んできました。事実、色々な状態や症状がありその判別の能力や対処する技術がこの時期に磨かれたのです。状態や症状に合わせて考えること、アプローチすること、その結果から振り返って継続するのか変化させるのかを即断して実行すること。やはり我々にもこのような期間が必要なのです。

少々ズレますが、我々の世界で良く言われることが「どれだけ沢山の人を診させてもらえるか?が自分の成長につながる」と言われています。私もこのことを頭に入れて仕事していましたから、他のトレーナーが5人の選手を診たら私は必ず6人、7人と一人でも多く上回って診させてもらうことを実行していました。仮に他人より一日一人でも多く診ることができれば、一か月で30人も多く経験することができるのです。単純にこれを一年続けたら360人も多く経験できるのです。この経験の差は大きいですよ!

このようなことから、技術習得、経験値獲得をテーマにキャンプ期間ではとにかくより多くのの選手たちを診させてもらうことを徹底しましたし、シーズン中ではそこで得た技術を提供しながらさらに経験値を積みたかったので、一人でも多くというテーマで仕事していました。もちろん最終目標は優勝です。自分の技術や経験値が上がればチームに貢献できます。その貢献が優勝の支えになるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。

こうして、自分のスキルを上げていくことで自信にもなり、その経験と自信があるからこそメジャーに挑戦することもできました。今では、野球だけでなく一般の方々からアスリートまでより多くの人たちのお役に立てる実績を残せるまでになりました。つまり、皆さんだって、これから大きく成長していく可能性がたくさんあるということです。勉強して技術を習って資格が取れれば、それで活躍できるというほど甘い世界ではありません。なにせ人様の体を預かる仕事ですから。

しかし、目標・目的を持って成長するために必要な徹底した強化期間を体験していけば、誰にでも大きく羽ばたけるチャンスがあるということです。大変な仕事であるということは間違いありません。それでも、この世界で活躍していくためには辛い時期・苦しい時期を自分のための時間と捉えて努力すれば必ずその答えは報いとして返ってきます。若い時期に若さという特権を使って経験値を重ねていけば、将来必ず花開くのです。人のために取り組んでいく仕事ですから、それくらいの覚悟は持って進んでいきましょう!


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