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深沢先生ブログ「しなやかに#10」を更新しました

新年明けましておめでとうございます。昨年のプロ野球は、先月もお話させていただいたように「東京ヤクルトスワローズ」が20年振りとなる日本一に返り咲きました。ここ数年の日本シリーズは、パ・リーグの福岡ソフトバンクホークスが圧倒的な強さを見せつけ、今や人気も実力もパシフィックリーグだというような状況でした。


そのような中で、2021年の日本シリーズは前年最下位の両チームがシーズンもクライマックスも勝ち上がり、日本シリーズでの対決となったことで最近にはない緊迫した試合展開で、どちらが勝っても負けてもおかしくないという、見ている私たちにとってはとても面白いシリーズだったと思います。プレーしている選手たちはたまったものではありませんが。


緊迫したゲーム展開になったのは、お互いに投手力を中心にした戦い方になったからだと思います。もちろん両チームともに強打者もおり、一発でゲームを決める力も持っていますが、やはり野球は投手力が物を言うと思います。オリックスは山本・宮城を軸に中堅からベテランを含めたリリーフ陣が奮闘し、そう簡単には得点させないぞという気迫に溢れていましたし、ヤクルトは奥川・高橋を軸としてベテランの先発陣とやはり中堅のリリーフ陣が融合し、絶対負けないぞという同じく気迫満点の投手陣でした。

長いシーズンであれば、お互いに攻略の糸口を掴めることもありますが、日本シリーズのような短期決戦では相手の特徴を肌で感じた頃には試合が終わってしまいます。これだけ一流の投手たちが1試合を全力で立ち向かってくれば、そう簡単に打つことはできません。それがこの日本シリーズの緊迫した試合展開につながったと私は思っています。


このような状況や選手たちの実力・気迫が重なり合って最高のパフォーマンスを発揮できたことには間違いありません。その中でメディアにも取り上げられていましたが、優勝した東京ヤクルトスワローズの高津監督の「言葉」というものも相乗効果として力を発揮させたのではないでしょうか。今回はそんな「言葉の力」について考えてみたいと思います。


野球だけでなく、世の中では人をやる気にさせる「言葉」というものがあると思います。それは承認欲求ということではありません。ひとつの目標に向かって多くの人たちが目標を達成させようと必死に努力している中で、それでもそう簡単に目標を達成することは容易なことではありません。多くの苦難や壁に行く手を塞がれそうになってしまいます。


そんな時に、その壁を乗り越える手段のひとつとして「指導者の言葉」というものがあるのではないでしょうか。その指導者の言葉は、ただ単に発せられた言葉ではなくこれまでの経緯や経験、実績から苦難を乗り越えるための根拠に裏付けされた言葉ですから、重みがあり実感が湧きます。高津監督が発した「絶対大丈夫」という言葉は、今現在立ちはだかる壁を乗り越えるためにこの数年間取り組んできた練習や考え方なども含め、自分たちが目標達成のために今までやってきたこと、身に付けてきたことを丁寧に確実に遂行しようというところから発せられた言葉だと思います。


日々の取組みが、意識しなくてもできるようになっているという自信と確信を持ってプレーすれば必ず良い結果につながるんだということを選手たちに伝えたかったのだと思います。私自身、野村監督から教えていただいたことの中に「自己成長を感じなさい」ということがあり、それは自分がどれほど成長しているのか?を知る方法として「今までできなかったことができるようになった」ということと「今までできていることが無意識のうちに、さらに早く正確にできるようになった」ということがあると教えていただきました。


野球選手であれば毎日、練習や試合をしています。そうすると今現在何ができていて何ができていないのか?がわからなくなってしまうこともあります。そんなときに冷静に客観的に自己評価をしてみることで、現状を把握し次に向かうべき目標が見えてくるものです。このような教えの中から高津監督は2年連続最下位に沈んでいた過去2年の間に、将来勝つために今まで何をやってきたのか、これから何をすべきか?ということを一人一人の状況に合わせてチームとして取り組むべきことを明確に打ち出し実行してきたのだと思います。


そのような根拠のある中から生まれ出た「絶対大丈夫」は、選手たち自身も自分がやってきたことに自信を取り戻すことができ「だから勝てるんだ」と実感したのだと思います。これまでに何の目標も持たず、何の根拠もなくただ漠然と練習をしてきた2年間であったのなら、ただの気休め的な言葉として終わっていたでしょう。しかし、選手たちが高津監督の言葉に反応し自信を取り戻しテンションがあがったことで最高のパフォーマンスや結果につなげることができたのです。


このように人を動かす「言葉」というものがありますが、その裏側には根拠が存在しており実際に自己成長を感じながら努力を続けてきた場合には効力を発揮させてくれるものなのだと思います。私たち東洋医学の従事者にとっても「言葉の力」は重要な役割を持っています。体の不調や痛みを訴える患者さんに対して、なぜそのような状態・状況なのか?なぜそうなってしまったのか?を患者さんとともに向き合って、どうすれば改善できるのか?に対して必死に取り組んで実行していくことができれば、今現在回復できていなくてもこの先どのようになっていくのか?を明確に示すことができます。


そのために、今取り組んでいることを正確に伝え的確に実行してく中で患者さんに対して「良くなりますよ」という言葉を伝えることができ、患者さんもその言葉の信ぴょう性を理解し、自ずと回復させたいという意欲が湧いてくるのです。ここでも、何の根拠もなくただ「大丈夫ですよ」と言ってもそれは何の効果も出しません。むしろ患者さんからの信頼を失ってしまうでしょう。患者さんを元気にさせる、意欲を出させる、そのためには改善のための根拠を持って「良くなって欲しい」という思いを本気で伝えられる施術を実行し続けることが大切です。そして、その効果をさらに引き上げるために「良くなっていきますよ」という魔法の言葉をかけてあげられると良いですね。

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