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深沢先生ブログ「しなやかに#6」を更新しました

深沢先生ブログ「しなやかに#6」を更新しました

毎年言っている気がしますが、今年の夏は暑かったですね!今、このブログを書いている状況では、まだ暑いですね!です。2021年の8月は、世の中の状況的に賛否両論ある中で「東京オリンピック2020」が開催されました。私個人の意見として言わせてもらうと、オリンピックを開催すること自体には何の問題もないと思っています。ただ、世の中が「新型コロナウイルス」に苦しんでいる状態が続いている以上、その対策は万全にしておかなくてはならないという条件付きですが。


私はトレーナーとして、一東洋医学の従事者として多くのアスリートたちと関わらせていただいていることや、スポーツが好きだという理由からオリンピックに出場する選手たちのここまでの苦労や継続してきた努力、オリンピックにかける想いを考えてしまうので、何としてでも開催してあげて欲しいと願っていました。実際に開催されて本当に良かったと思います。そして、アスリートたちも良い結果を出せる選手が多く、やはり選手たちのためにも開催されて良かったと思います。


しかし、現実としてはオリンピック開催期間で感染者数が一気に膨れ上がったということを決して忘れてはいけません。このような状況になってしまうことは予測できていたはずです。日常的に私が強く思っていることとして「良い仕事をするためには、一に準備二に準備」ということがあります。何をするにしても、事前に準備を整えることで自分がやるべきことが明確になり結果を出しやすくなるということや、アクシデント・ハプニング・イレギュラーなことが起きた時にも的確に対応・対処できるからです。


今回のオリンピックは、異例と言われる一年延期を経験して開催されました。つまり対策を整える時間が一年あったわけです。しかし、残念ながら実際には一年かけても十分と言えるだけの準備はできていなかったように思います。開催直前まで組織委員会はバタバタしていたし、組織委員会の人たちの発言にも一貫性は感じられませんでした。演出の面でも直前に辞退する人、昔をほじくり返されて辞退せざるを得ない人もいました。このような状況では十分に準備を整えてきたとは言えません。


ボランティアで活動しようとしていた人たちの中には、ボランティアユニフォームを取りに来いと言われたのに政府からは緊急事態宣言が出されて外出を自粛し、泣く泣くボランティア参加を辞退した人も多くいたようです。一方ではこう言う、もう一方ではこう言うというような状況では、一体どうしたら良いのか?という混乱しか生まれませんよね。結局、政府と組織委員会とIOCJOC、分科会などが全く意見共有されず、それぞれが勝手な言い分を言っているという準備不足が露呈したわけです。


大会自体はアスリートたちのプレーしたい、という想いが強く無事に開催できましたが、アスリートたちの想いと活躍がなければ、悲惨な開催になってしまっていたと思います。先述したようにアスリートたちは開催、プレーすることに向けて有効に時間を使い準備を整えてきたから、このような状況でも素晴らしい活躍を見せてくれたわけですよね。開催する側がもっと本気になって真剣に準備を整えてきたら、もっと素晴らしい大会になったと思いますし感染者数ももっと減らせたと思います。

無理矢理な考え方になってしまいますが、それだけ「準備する」ということが大切だということ、準備ができていればより良い結果を生み出すことができるということを、このオリンピックから皆さんにも学んで欲しいと思いますし実行して欲しいと思います。私たち東洋医学の従事者にとってトレーナーにとって、何よりも大切なことは「準備する」ということだと理解し身に付けて欲しいスキルです。

以前にも書かせてもらいましたが、故野村監督の著書でも実際にヤクルト在籍時に野村監督が口酸っぱく仰っていたことにも「一に準備二に準備」があります。備えあれば憂いなしの諺通り、良い仕事良い人生を送るためにも準備の大切さをしっかりと理解して身に付け実行して欲しいと思います。私自身の経験としてアメリカに渡り、まだまだ言葉が完全ではない中でも十分な仕事ができた裏側には、この「準備」があったからに他なりません。

言葉の準備が出来上がっていなかったのは反省すべき点ではありましたが(笑)ただ仕事に関して言えば、私が実行してきたのはチームに合流した日から3日間を使い、トレーニングルーム(トレーナー室の名称です)内で行われていること、起きていること、他のトレーニングスタッフが取り組んでいること、他にも関係する人たちの行動やルーティンを細かく分析して頭に叩き込みました。

そして4日目から、それまでに覚えたことを全て他のトレーニングスタッフたちが行動を起こす前に私が行い、仕事場のセットアップや治療・トレーニング・ストレッチ・リハビリ等に必要なものを事前に準備して手伝い、メンテナンスやトレーニングなどが終わった後に選手によって摂取するサプリやプロテイン等を渡すことを実行したのです。他にもドリンクや栄養補助食品を切らさないように在庫置き場から補充し、ゴミが溜まればゴミ捨て場まで運んだりもしました。

このような取り組みを実行したことで、スタッフたちからの信頼も築くことができ、選手たちからも信用を勝ち取ることができたのです。そしてメンテナンスやコンディショニングに関わる件数が増えていくことで、さらにその選手が来る時間帯や来た時に使う道具などを整えておくことで、よりスピーディに的確に仕事をすることができるようになったわけです。

時期によっては多少異なりますが、シーズンに入れば基本的に時間に追われます。試合開始時刻が決まっている以上、その時間に合わせて選手たちは動きますから、選手のルーティンを壊さないよう我々も準備を整えておくことが不可欠なのです。それでもアクシデントやハプニングは起こります。そのような時でも冷静に的確に行動するためには、ただ準備をするのではなく「いくつかのパターン」を想定して準備をしてきました。

結局のところ「いかに的確に準備を整えておくか」ということが、これほど大事なことなのだと、ご理解頂けるのではないでしょうか。私の役目の中には、トレーナー業務の他に選手たち、特に投手たちとのキャッチボールがありました。本来の業務にはありませんが、私は選手たちと実際にキャッチボールをすることでその日の選手の状態を肌で感じておきたかったのです。選手はプレーするわけですから、言葉だけではなく実際のパフォーマンスを知ることで、今日のパフォーマンスを最高に引き出すには実際のプレーを見て知って、そこで今日の試合前のコンディショニングに何が必要か?を判断していました。

ただ、今はこうして笑い話にできますが、当時はキャッチボールどころか最終的にピッチングするボールをキャッチャーミットだけで相手しなくてはならないという結果に追い込まれてしまいました(笑)日本人選手たちは、そういう時でも私のことを気遣って投げてくれますが、外人たちは容赦なく本気で投げてきます。いくら外野のフラットなところからと言っても実際はマウンドとの距離18.44mどころか16mくらいのところから本気で150kmのボールを投げてきたり、挙句の果て変化球まで放ってきましたから。

この部分では、私は毎日必死に顔にだけはもらわないように死に物狂いで気合を入れて受けてました(笑)それでも、こうやって実際にボールを受けると選手の状態がわかりやすく、練習後から試合開始までの間にやるべきことが明確になったので、とても有意義な時間として使えたと実感しています。自慢になりますが、このような取り組みで仕事に接していくことで、それまで肩や肘、腰といった障害で離脱していた選手を無くせたばかりか投手陣全体の防御率を下げることまでできたわけです。

これは、あくまで私が経験してきた一例であり全てではありません。しかし、このようにやるべきことの準備を徹底して有効に時間を使い、仕事に取り組むことによって十分な成果が期待できるようになるという実例としてご紹介させてもらいました。それだけ「準備」というものが大事なんだと皆さんにも知ってもらいたいですし、実行できるようになって欲しいと願います。

「準備」というものは、誰にでもできることです。意識して意思を持って取り組み行動すればできることです。技術のように身に付くまで時間がかかるものではありません。意識すれば今からできることです。このような取り組みが最終的に皆さんに勝利を届けてくれるのです。さあ、みんなで今から準備を整えて一人でも多くの人を元気にできるようにしていきましょう!

 


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