湘南医療福祉専門学校

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深澤先生のブログ「夢に向かって#7」を更新しました!

野球シーズンも終盤を迎え、プロ野球では「日本シリーズ」メジャーでは「ワールドシリーズ」に向けてスケジュールが進んでいるところです。毎年のことですが、私にとって一番寂しさを感じる時期です。

あと三か月程で2019年も終わりオリンピックイヤーとなる2020年を迎えます。来年、国家試験に臨む皆さんにとってもカウントダウンが近づきつつあるといったところですね。皆さんにとっての一つの夢に向かって、一歩一歩進んでいるところだと思います。

さて今回の本題ですが、去る9月8日に行われた湘南医療福祉専門学校でのオープンキャンパスに、またまたお手伝いをさせていただきました。午前中は在校生の皆さんに対して「膝関節のスポーツ外傷・障害に対する鍼灸治療」というテーマで実技を含めて講演させていただきました。

午後は台風の影響もある中でお越しいただいた見学者の皆さんに対して、東洋医学がスポーツの現場でどのように関りを持って行われているか?というお話をさせていただきました。どちらも、未来のスーパースポーツ鍼灸師となる人たちに接することができ、私も非常にわくわくしてしまい、時間を忘れてお付き合いいただいてしまいました。

かなり時間超過しているにも関わらず、誰一人嫌な顔をせず最後まで話を聞いてくれたことを大変嬉しく思います。今回の内容は、先述したように「膝関節のスポーツ外傷・障害」のスポーツ鍼灸をどのように現場で対応しているのか?ということでしたが、おそらく皆さんの思いは例えば膝関節MCL損傷や断裂に対してどう鍼灸治療をすすめていくのか?のようなことだったのではないでしょうか。

もちろん損傷した部位に対して鍼灸治療を行ってもいきますが、私が皆さんにお伝えしたかったことは「局所だけを診て局所だけを施術しても、決して本当の意味での回復はできない」ということだったのです。ここをご理解いただけたかどうか?

膝関節だけに限ったことではありませんが「治療する」ということだけでなく「スポーツ選手として競技レベルまで回復してベストパフォーマンスを取り戻し発揮させる」というところまでが、現場で求められている鍼灸治療です。そうなると局所だけの施術を行っていても競技復帰まで時間がかかりすぎてしまいます。

治療と並行して、パフォーマンスレベルを引き上げさらに再発の予防まで考えて取り組んでいくことが現場に求められているスポーツ鍼灸なのです。そういう観点からみて「なぜこの部位を傷めてしまったのか?」「問題を発生させてしまった原因はどこにあるのか?」「患部を治して再発させないためには、どうアプローチするのがベストか?」ということを考えて取り組んでいかなくてはならないのです。

つまりは、損傷を受けてしまった部位とその関係性を見極めて「回復と強化」を同時進行していくしかないのです。そのために重要なポイントとして「全身を診る」「バランスや歪みを診る」「姿勢を確認する」「安静時と動作時の筋肉、筋力、使い方を診る」という診かたをしていくことです。

そうすれば「なぜケガが起きてしまったのか?」ということが見えてきます。そこを重点的に施術して強化して、正しい姿勢や動作を身に付けさせることが必要になってくるのです。鍼灸治療を行っていると、どうしても患部が中心になってしまいます。それ自体は間違いではありませんが、その中に「さらに一歩先を考える」ということができるのであれば、患者さんも施術者もハッピーエンドを迎えられますよね!

ケガをしてしまった部位から、全体像を考えアプローチしていくということがスポーツの現場で行われているスポーツ鍼灸だということがお分かりいただけたでしょうか?どこを診るべきか?どのようなポイントを抑えるべきか?に関しては、当日参加してくださった皆さんにはおおよそご理解いただけたかと思います。

結構重要なポイントなので内緒ですが(笑)こんな施術を行いながら患者さんも施術者もお互いの夢を追いかけられたら最高だと思います!

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