湘南医療福祉専門学校

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深澤先生のブログ「先ず、やってみよう!#2」を更新しました!

日本プロ野球が開幕して、はや一か月。今年のプロ野球は、若手成長株選手や新人選手の台頭もあり、新風を吹き込んでいて当初予想していた展開とは異なり、なかなか見応えのある面白い展開になっているようです。

米国に目を移しても、大谷選手がオープン戦での不調を吹き飛ばす大活躍を見せてくれています。今こうして書かせてもらうと後付けの結果論になってしまいますが、私自身の経験と手に入ってくる情報両面から考えて、大谷選手は開幕したら必ず活躍すると信じていました。

ただ、こんなに大活躍するというのは想定外でしたが・・・((笑)

大谷選手がなぜこれほどの活躍ができているのか?ここにもこのブログのテーマとなっている「先ず、やってみよう」の考えが含まれていると思います。ひとつ間違えて欲しくないのは、前回にも書かせていただいたように「必要な知識・技術は身に付けている」が大前提です。

プロとして(これから皆さんも東洋医学のプロになるわけです)、最低限のスキル(鍼灸の理論・技術力・解剖学・生理学等)を間違えることなく身に付けた状態で、患者様の施術を行うわけですが、その時に「より良い方法」を考え出し、その結果を考える前に実行するということです。

もうひとつ間違えて欲しくないのが、この「より良い方法」ということが実験ではないということです。真剣に患者様と向き合い「この患者様を元気にするには、この方法が良い」と考えたことをどんどん実践していくということです。

例えるなら、肩関節の可動域制限と痛みを発症している場合に考えることとして、肩関節のどこに問題が発生していて、どういう状態になっているのか?器質的に問題があるのか?機能的に問題があるのか?その痛み(症状)は、急性的なのか?慢性的なのか?可動域制限はどの程度なのか?動作時に痛むのか?安静時にも痛むのか?

このような状態と状況から判断して、一番効果的と思われる施術をプランニングして実行するわけです。一般的に痛みが伴う場合、安静や抑制ということを主に施術しますが、それが本当にベストな選択なのか?ということです。状況によっては、活性化させて施術する方が効果的な場合があります。

筋繊維が損傷して痛みを誘発しているなら、その繊維に対して回復を促進させるため活性的な施術を行った方が効果的な場合もあるのです。こういったことを考えると、施術する前から安全策だけに考えを傾けるのではなくチャレンジ的な施術も視野に入れて実行した方が良いということです。ただ活性化を睨んだチャレンジ的な施術を無茶に行ってはいけないということを忘れてはいけません。

これが、私が言いたい「先ず、やってみよう」の精神なのです。

チャレンジ的な施術においては「リスク管理」も必要です。自分が考え行ったアプローチの結果で体にどういう反応が出るか?という理論的な説明もできなくてはなりません。施術の前後で「自分が考えたこと」「行ったこと」「次に予想できる起こり得ること」「その時にどう対処すべきか」ここまでしっかりと相手に伝えなくては、自分よがりの一方的な施術で終わってしまいます。

私たち東洋医学の素晴らしい点は、患者様と常に向き合い信頼関係を築き上げながら接することができるところです。この部分をしっかりと頭に入れて、活動できる施術者になって欲しいと思います。

皆さん「先ず、やってみよう」の本質をご理解いただけたでしょうか?皆さんは、これから多くの人たちの助けとなる仕事に向かいます。人のためになる仕事とは、どんな時でもお互いの意思疎通が明確でなければなりません。人の痛みを自分の痛みとして考え行動できる施術者になってください!

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