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深澤先生のブログ「Think Blue #11」

深澤先生のブログ「Think Blue #11」

<深澤英之 先生>
城西大学野球部、女子駅伝部、陸上部トレーナー
ヤクルトスワローズ(現 東京ヤクルトスワローズ)一軍トレーナー兼リハビリ担当
ヤクルトスワローズ(現 東京ヤクルトスワローズ)二軍トレーナー、二軍トレーニングコーチ
ヤクルトスワローズ(現 東京ヤクルトスワローズ)一軍トレーナー兼リハビリ担当
ロサンゼルスドジャースアシスタントトレーナー
株式会社ルートヴィガー設立(広尾店、銀座店)
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球春到来!2月1日は、野球選手にとっての元旦です。
日本での野球シーズンは春から秋までの期間になり、冬にあたる12月から1月末までをオフシーズンとして捉えます。

最近の選手たちは、非常に真面目で「オフの間にしっかり身体を作り、キャンプ初日にはほぼ万全な状態で始められるように」という考えが当たり前のようになっています。プロとしては当然なのかもしれませんね。

そんな選手たちに対して、我々施術者が出来ることは何か?

基本的には、ケガや故障の防止という観点から「身体の手入れ」が軸にはなります。
しかし、ただやみくもにマッサージや鍼灸治療を施すのでは、本当の意味での「身体の手入れ」にはなりません。

選手たちの「身体の手入れ」には、大きく分けて2種類あります。1つ目は疲労を早く取り除いてケガをしないようにすること。2つ目はケガをしにくい強い肉体を作ること。この2つに対して、同様のキーワードは「ケガをしない・しにくい」です。

そして「ケガをしない・しにくい」・・・は「最終的にパフォーマンスを向上させゲームに勝つこと」という最終目標が同じになり、そのためのアプローチとして我々術者の知識や技術が活かされてきます。

ここにも大雑把に考えれば「東洋医学」の考えと同様のものが潜んでいるように思いませんか?
例えば「陰陽」では、身体の状態が陰なのか?陽なのか?を考えて改善を図りますよね。五行でも「木・火・土・金・水」から判断して策を練りますよね。

その結果は、どちらも同じ答えを求めているわけです!ケガをしないように・・・と考える状況であれば、弱っている陰にある状態を活力のある陽の状態にする施術を行います。
ケガをしにくい・・・と考える状況であれば、さらに強さを出すために木を育てる水を使い強さを増させるよう考えるはずです。

このような考えや方法を駆使してアプローチすることが「身体の手入れ」になるのではないでしょうか!
私自身が身を置いてきた野球の世界では、西洋医学的な考えで解剖や生理、運動力学などを踏まえて仕事するケースが多いものの、私の基礎にある考えはこのような「東洋医学」を軸にしたものばかりでした。

そのスタンスは、野球界を離れた今も何ら変わりはありません。常に「今やるべきことは何か?」から始まり、状況・状態に適した方法を選択し確実に実行するだけです。その過程で応用的な考えや技術を織り交ぜることはありますが、それでも基本からズレないことが重要だと自分に言い聞かせて活動しています。

東洋医学を学ばれている皆さんにとって、スポーツの世界は縁遠いものと考えている人がいるならば、それは間違っていると断言できます。これほどスポーツの世界と密接な関係を持っているものはないと思いますよ。
もし縁遠いのであれば、プロ野球も、サッカーも、相撲も、ラグビーも、テニスも、ゴルフも・・・全てのスポーツに東洋医学の従事者は一人も存在していないと思います。

しかし、実際には全てのスポーツに東洋医学の従事者が関わっているのです。さらに言うと私自身がアメリカ・メジャーリーグに関わってきた現実は、海外のスポーツにも東洋医学が関わっているということです。
また今現在、多くの海外スポーツに日本人の東洋医学従事者が存在しています。いわゆる西洋医学の本場とも言うべき場所で、です!

この現実を見れば「スポーツ=東洋医学」と言っても過言ではないでしょう!まあ、だからと言って皆さんにスポーツに関われ!と言っているわけではありません(笑)
我々東洋医学を学ぶ者たちにも決して西洋医学に引けを取らない価値があるということです!

今、皆さんが学ばれていることは、多くの人たちに必要とされていることばかりです。その必要性に応えるためにも、基礎となる知識と技術をしっかりと身に付け奢ることなく努力を継続してください!
そして、常にやるべきことを明確にして、目標達成を遂げた時に患者様と一緒にその喜びを目一杯感じ取ってください!

いよいよ始まるプロ野球の世界でも、優勝に向かって活動しているのは選手だけではありません。チームに関わる全てのスタッフ・・・そして東洋医学の従事者たちも、同じように始動しています。
この我々の力が十二分に発揮できたチームこそが、優勝に最も近くなるでしょう。

何故ならば「ケガをしない!ケガをしにくい!」が実践できたことになるわけですから!
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