湘南医療福祉専門学校

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深澤先生ブログ「あしたのために#12」を更新しました

深澤先生ブログ「あしたのために#12」を更新しました

この「あしたのために」も最終回となってしまいました。今回は、今までも書かせていただいたように技術スキルの向上を目指し、資格取得後すぐに実戦で活躍できるようにするという目的のために大切な基本手技から応用手技をどのように行っていくのか?ということについて書いてきました。

ここまでご紹介してきた応用手技は、あくまでも実戦で必要な一部分でしかありません。それでも、この一部分の技術を追求して実際に使える手技にして自分のものにできるかどうか?ということは、これからの皆さんの考え方や行動にかかっています。私自身、いつも思うのですがこの仕事をする上で「知識を得る」ということが最初であり重要な要素であることに違いはありませんが、その知識を実技・技術として自分の思うように操れなくては、何の意味もなさないのです。

近年の学生さんたちは、色々なシチュエーションで情報を得ることは得意だと思います。そのように得た知識の量は私よりもはるかに上回っているのではないでしょうか?ただ、知識を得たことで「自分もできる」「これで安心」と感じているように思います。私たちの仕事は「職人」と言われる部類の技術職です。「職人」という言葉が古いとか、今の世の中ではマッチしないというように思われるかもしれませんが、実際には時代がどうであれ「職人」に変わりはないのです。

「職人」である以上、その知識・技術は常にアップデートして追求していかなくてはなりません。このような努力を続けるからこそ救われる患者さんがいるのです。自分のために知識・技術を追い求めていきますが、その自分のためにという努力が結果として患者さんのためになっているということです。知識や技術を向上させていくことで、患者さんのために精一杯貢献ができるのです。そして一生懸命施術した結果、患者さんから「ありがとう」という一言と笑顔が頂けたらこんなに嬉しいことはありません。

私たちは、資格を取得して活動し始めればもうその時点で「プロ」になるのです。「プロ」になったということは、自分の働いた分の対価をお金として頂くことは当たり前のことです。患者さんが自分の苦しみを解放して欲しいという願いを胸に、私たちの時間と技術を買ってくれるのです。その対価を頂くためにも精一杯の努力をしなくてはなりません。それでも、患者さんからの「ありがとう」の言葉と笑顔はお金以上の価値のあるものだと実感しています。
私は現在、治療院で多くの患者さんを診させてもらっていますが、そこでもやはり「ありがとう」と笑顔が一番の成功報酬ですし、以前働いていた野球チームでもシーズンの最終日に選手たちから「今年も一年ありがとうございました」「おかげさまで無事一年間プレーすることができました」と言って笑ってくれた瞬間が一番嬉しく価値のある時間だったと毎年感じていました。現在もそうですが、野球チームで一年間色々なことが起こる中で我々も肉体的・精神的に疲弊してしまいます。
それでも何とか選手のために、チームのためにという思いで戦い続けてきた後の言葉が、どれほどの重みがあるのか?ということは経験した人にしか知り得ない感覚だと思います。さらにチームが優勝したとなれば、疲れなんて一気に吹き飛びます。残るものは充実感だけです。おそらく我々は、そんな充実感を得るために日々努力する仕事なのだと思います。
ちょっと話はずれてしまいましたが、その充実感を得るためにも正しい知識を習得し、その知識を手技として自由に扱えるように会得することを私たちは取り組んでいかなくてはならないのです。学校での課程を終え国家試験で合格すれば、みなさんはもう一人前のプロです。プロとして人のためにできる努力は精一杯取り組んでください。そしてその取り組みは、取り組むことだけで良いとは言えません、身に付けることが重要なのです。

施術のプロとして確固たる自信を持ち、人のためになる技術を身に付け提供することがこれからの皆さんに求められることです。技術を追求して常に進化してください。追い求めれば最終的に必ずできるようになります。私のような不器用な人間でも、常に進化を求め努力を継続したからこそできるようになった、使える技を身に付けられるようになったのですから、皆さんにできないわけがありません!皆さんのこれからの活躍を期待しています。
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