湘南医療福祉専門学校

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深澤先生ブログ「あしたのために#1」を更新しました。

新入生の皆さん「ご入学おめでとうございます」そして新年度が始まり、各学年に進級された皆さんにとっても新しい一年の始まりですね!新入学の皆さんにとっては、夢と希望に満ち溢れ「将来の東洋医学従事者としての道」がスタートするわけです。そして2年生は、一年間学んできたことをより確実に正確に表現できるようにさらにアップグレードされた知識と技術の習得に励みます。

3年生は、来年の国家資格取得に向けてこの2年間取り組んできたことに磨きをかけて、より実戦に近づいていく緊張の中でも冷静に確実に仕事ができるよう自らを高める一年になるわけです。このようにそれぞれの学年によって、やるべきこと取り組むべきことの違いはありますが、それでもこの東洋医学の世界は常に「基本と向上心」というものがとても大事になってきます。

このようなことから考え、今年度のブログの表題は「あしたのために」ということにさせて頂きました。この表題にしようと思ったきっかけは、今現在私が取り組んでいる「人材育成」と大昔の漫画「あしたのジョー」からきています。どちらかというと「あしたのジョー」のイメージの方が強いかもしれません。新入学の皆さんや現役の学生さんたちにとっては、あまり馴染みがないとは思いますが、私が小学生の頃読み始めた漫画の一つです。

当時流行していた漫画の代表作は「巨人の星」や「あしたのジョー」だったと思います。他にもあったのだと思いますが、私が小学生の頃にクラスの話題となるものは、専らこの二つの漫画でした。まだ私が少年野球を始めた頃で、当時はそんなに野球に熱狂的ではなかった私がドはまりしたのが「あしたのジョー」でした。簡単に言うと、不良少年「矢吹丈」がケンカに明け暮れている少年時代に、その才能に目を付けた「丹下段平」というおじさんに無理矢理ボクシングを教えられ、少年鑑別所で出会った「力石徹」とのライバル関係を続けながらボクサーとしても人間としても成長していき、世界チャンピオン戦を戦うまでに上り詰めるというサクセスストーリーです。

ありきたりな筋書きですが、それでも一人の少年がボクシングというスポーツを通してボクサーとして、人として成長していく姿は我々少年の心をがっちり掴んで放しませんでした。この漫画の主人公「矢吹丈」が成長していくきっかけとなったのが、ボクシングトレーナーである丹下段平」が打ち出したボクシングの基本にあたる「左ジャブ」をマスターさせる「あしたのために、その一」でした。
そして矢吹丈は少年鑑別所内で行われるボクシング大会に出場し「力石徹」と戦うことになるわけですが、丹下段平の言うことを聞かず自己流の喧嘩スタイルで対戦しますが、ボクシング経験者の力石徹によって無残にも叩きのめされてしまうのです。そんな挫折を経験したことで、心を改めたのか?「あしたのために、その一」である左ジャブを「内角をえぐるように打つべし」という心得と「繰り出すパンチと同じように打ったらすぐ引け」という教えを徹底的に取り組んで身に付けていきます。こうして、その一である左ジャブを習得し「あしたのために、その二」である「右ストレート」へとステップアップしていきます。このように基本を徹底的に一つずつ習得していき、最終的にはボクシングの基本となるテクニックの全てをマスターします。
そして実践での経験を積んでいきながら最終的には「バンタム級世界タイトルマッチ」において圧倒的な強さを誇るメキシコの「ホセ・メンドーサ」と死闘を繰り広げ残念ながら判定負けを喫してしまいますが、燃え尽きるまで戦った矢吹丈がコーナーに座ったまま終わりを迎えたことで、その生死が世論を賑わすほどの結末となりました。未だに矢吹丈は燃え尽きて死んだ説と燃え尽きるまで戦えた安堵に浸っている説の真相は定かではありません。
まあ結末はともかく、私が今回言いたいことは「あしたのために、その一」から始まる基本を大切にして欲しいということです。そしてその基本は永遠です!資格を取得して実戦に入っていっても、何十年も経験していっても常に「基本」を思い出し大切にして欲しいのです。今現在、私が施術する際も鍼灸治療であれスポーツマッサージであれ、常に基本から始めています。多くのプロ野球選手や一般の方々に対応させてもらってきましたが、スポーツをやっている・やっていないに関わらず、全ての方々に対してアプローチする手技は全て基本です。
基本手技だけを徹底的に正確に的確に繰り出すことで、十分その効果は得られます。私の施術は決して派手ではありません。むしろ地味で地道な作業を適量で的確に取り組むことを信条にしています。そしてその基本だけでメジャーリーグの世界でも結果を残し続けてきました。自慢になってしまいますが、ドジャース在籍時に関わった選手たちの中で、その後日本プロ野球に来てプレーする選手も数人いましたが、その選手たちさえも私に連絡してきて体調を管理して欲しいと言われてきました。それだけ基本の大切さを実感してくれている選手が多いということです

スポーツでも勉学でも、また職人と言われる職業であっても、常に大切なことは「基本」をマスターすることだと思います。この基本を大切にしないとその後の成長は見込めません。徹底的に基本を身に付けるということができれば、その先にある応用はいくらでも対応できます。しかし、人間は欲深いものでほんの少し基本を覚えるとすぐに応用にいきたくなります。まあ基本は地味ですし、単純なことが多いですから見栄え的に華やかな応用にいきたくなる気持ちも理解はできます。

しかし、これから勉学に励む皆さん、これから実戦に向かう皆さんは、基本をおろそかにせず、徹底して継続していくということを覚えておいてください。人様の体に携わる仕事ですから、どこかで壁にぶち当たると思います。でもそんな時こそ基本を思い出して徹底的に基本で立ち向かってください。そうすれば必ず道は開かれます。そしてその開かれた道は「厚い信頼」というとてつもない武器になるのです!地道な努力・行動こそ花開くのです!
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