湘南医療福祉専門学校

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深澤先生ブログ「しなやかに#1」を更新しました

深澤先生ブログ「しなやかに#1」を更新しました

新年度が始まりご入学された皆様に、先ずはお祝いの言葉として「入学おめでとうございます!」というありきたりの言葉を贈らせていただきます。毎年書かせていただいていますが、皆さんはこれから「東洋医学」という世界に足を踏み入れることになります。「東洋医学」のイメージは「神秘的」な感じがするかもしれませんが、実際は過程や根拠を大事にする医学です。


西洋医学のように、投薬や手術という対処的な処置ではなく全身のバランスを考え、世の中に起こりうる自然現象や時の流れなどから考え出された奥深い医学であると私は考えています。地球という生命体を持った惑星の中で人間の持っている力を引き出そうとすることが、神秘的な部分として捉えられてしまいますが実際は人間の体に起きている問題点を見つけ出し、全身を整え自身の回復能力を高めるための方法を提案・提供していく医学ですから、非常に体に優しく万人に対応できる素晴らしい医学なのだと思います。


西洋医学のように、投薬や手術という対処的な処置ではなく全身のバランスを考え、世の中に起こりうる自然現象や時の流れなどから考え出された奥深い医学であると私は考えています。地球という生命体を持った惑星の中で人間の持っている力を引き出そうとすることが、神秘的な部分として捉えられてしまいますが実際は人間の体に起きている問題点を見つけ出し、全身を整え自身の回復能力を高めるための方法を提案・提供していく医学ですから、非常に体に優しく万人に対応できる素晴らしい医学なのだと思います。


私たち東洋医学の世界でも、たくさんの患者様たちと接してその時に最適で最善の方法をチョイスして対応しなくてはならないわけで、偏った考え方だと最適・最善の方法には行き着きません。多角的・多面的な考えを持ってチョイスして対応できることが、自分にとっても患者様にとっても一番良いことなのです。そういう意味でも「しなやかに」ということが必要になると考え、今年度のブログのテーマを「しなやかに」にさせていただきました。


ということで今年度もまた「しなやかさ」を持って東洋医学だけにとらわれず、世の中で起こっていることや、スポーツの世界で起こっていることなど多方面からお話を進めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願い致します。


その先ず第一回目として、体が硬い人・柔軟性がない人ということをテーマにお話を進めていきます。皆さんの周りでも「体が硬いんだよね」とか「柔軟性が全然ないんだよね」という人に会われたことは多くあるのではないでしょうか。私もトレーナーという仕事をしている中で、このような発言をする人に多く出会ってきました。果たして、このような人たちは本当に体が硬くて柔軟性が低いのでしょうか?


実際に前屈動作や股関節の開脚をすると可動域の小さい人は多くいます。だからといってこれが体が硬いからとか柔軟性が低いと決めつけてしまうのは早計だと思いませんか?実のところ正しい前屈動作や開脚ができていない人がほとんどなのです。正しく体を使えていない、動かせていないということから硬く感じたり柔軟性が低く感じたりしているのです。もちろん正しく動かせていないので、体が間違った動きを覚えてしまい最終的に筋肉が最大限の収縮・伸長が行われていないために、伸ばそうとすると制限をかけ縮めようとしても筋肉が収縮せず硬さを感じてしまうということも起こっています。


これが「自分は体が硬いんだ」「柔軟性が低いんだ」と思い込んでしまう原因になっているのです。こういう状態の人でも、姿勢を正し、体を正しく動かせるようにしていくと見違えるほど柔らかくなり柔軟性が高まっていきます。前屈がうまくできない人のほとんどが、上半身だけ倒そうとしています。本来前屈は自分の股関節から屈曲させていくものです。骨盤を正しい前傾姿勢にして腹筋群を収縮させながら股関節から折り曲げると相当可動域が広くなり簡単に前屈動作ができるようになるのです。


股関節の開脚が苦手な人も、そのほとんどが骨盤を後傾させてしまい大腿部の筋肉だけで広げようとするので、うまく開脚ができないのです。このような人も腹筋群に力を入れて骨盤を前傾させてお尻の筋肉を収縮させ、大腿部後面を伸ばすだけでなく大腿部全面を収縮させて行っていくと見違えるように開脚ができるようになります。


このように、体のメカニズムや使い方動かし方を知り正しく効率良く使っていければ、柔軟性は高まりケガや故障もしにくくなります。そうなると日常生活でも活動的になってくるので、より元気に活発になり豊かな生活が送れたりスポーツ選手ならパフォーマンスが向上するので良い結果も出やすくなるのです。そういう部分でしなやかな体を作り、しなやかな日常を過ごせるようになれることが、私たちの役目の一つであると考えます。


ということで、これからも「しなやかさ」を持って進めていきますので、皆さんどうぞこれからもよろしくお願い致します。


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