湘南医療福祉専門学校

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深澤先生のブログ「夢に向かって#9」を更新しました!

2019年も、もう終わりを迎えようとしています。思い起こせば今年も多くの出来事がありました。世の中的にみても自然災害に多くの人たちが苦しめられてしまった一年であったように思います。そんな中でも明るい話題もあり、ワールドカップ・ラグビーでは日本代表が初めてベスト8に進出したことや、天皇陛下の即位式などもあって2020
年に大きな弾みをつけてくれたようにも思います。

2020年は東京オリンピック(日本オリンピックと言った方が正解な気がしますが。。。)が開催されます。オリンピック種目で出場する選手たちは、それぞれの夢や想いを持ってどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか?4年に一度しか機会がない大会ですから、その競技に懸ける気持ちは当人でなくては理解できないことだと思います。

その昔「オリンピックは出場することに意義がある」と教わりました。しかし、今の世の中の流れでは「オリンピックは勝つことに意義がある」というように変化してしまったのではないかと私は感じています。選手自身も、国民も社会的にも勝たなくてはならないということが大前提として根付いてしまっているのでしょう。

果たして、本当に勝つことが全てなのでしょうか?私自身も大学まで野球をプレーしていて、もちろん勝つことを目標に練習して大会に臨んでいました。結果的に勝つこともあったし、負けたこともありました。当然ですけどね(笑)ただ、今にして思えば、勝ち負けはその時の感情で変化するものの、当時を振り返ると結果がどちらであっても自分の中に残っている思いは「あの時は、頑張ったな」「あの時の努力があったから今があるな」「あの時は苦しかったけど、今はそれさえも楽しい思い出だな」などと言うことしか思いつきません。

おそらく、来年の東京オリンピックでは選手たちの一挙手一投足に歓喜し、結果によっては称賛されたり非難されたりするのでしょう。勝負の世界ですから、それもまた当然のことと受け止めなくてはならないのだと思いますが、そこまで苦しみを乗り越えて努力してきた行動は、やってきた本人とその関係者しかわからないことです。結果だけをみて判断する人たちの言葉に惑わされる必要はないと思います。

日本の国民が応援してくれるその声援は、選手たちにとって非常に心強いものであることは間違いありません。応援してくれる人たちも「勝って欲しい」と願う気持ちが強くあるということも間違いありません。そこは選手も応援者も共通の想いでつながっている瞬間なのだと思います。だからこそ、応援する人たちには「勝ち負けだけで判断する」のではなく結果がどちらであっても応援した選手には最後まで応援の気持ちを持ち続けて欲しいと思います。

もし負けたとしても、その結果に対する悔しさは選手本人が一番悔しいのですから。その戦いぶりに気迫を感じられなかったり、試合に臨む態度が悪かったり、相手をリスペクトできていないようなことが起きたとしたら、その時は叱責すべきだと思います。でも全力でぶつかっていって結果が伴わなかったのであれば「相手を称賛するか、次に向かうための想いをぶつけてあげて欲しい」と思います。

良くスポーツの世界では、自分が応援しているチームや選手が負けると「心無いヤジ」を飛ばしたり「対戦相手」を悪く言ったりすることがあります。ひどい時は、その選手の実家などに嫌がらせをしたりすることがあります。そんなことだけは絶対にやめて欲しいのです。

また我々の世界では、自分が関わった選手が試合で良い結果を出すと「俺が診てやったから勝てた」とアピールしたり、逆に負けた時は「あの選手は俺の言うことを聞かないから負けたんだ」などと言って、ここでも自分が優秀だとアピールしたりする施術者がいます。そんな施術者に診られていたら選手がかわいそうです。

我々東洋医学の従事者は、選手のためにしてあげられることを全力で対応することが務めです。もちろん勝てるならそれはベストですが、試合の結果ではなく試合で最高のパフォーマンスが発揮できるようにできることをできる限り取り組んでいくことが仕事だということを忘れて欲しくありません。

ちょっとネガティブな話ばかりで、書いている私自身もなかなかテンションがあがりませんが、簡単にまとめると「選手たちは勝利を信じて、日夜苦しく辛い練習に耐え努力しているのですから、一般の応援者であっても東洋医学の従事者であっても結果で物事を判断するのではなく、その過程を理解して常に選手たちを応援し続けましょう」ということです。

そして無理矢理締めくくると「我々東洋医学の従事者は、誰に対しても一生懸命施術し常に相手の気持ちを考えた対応をしましょう」ということです。かなり強引ですが、今回はこんな感じでお願いします!
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