深澤先生のブログ「Hand of a God #10」を更新しました

2018年01月10日(水)

皆さん、新年あけましておめでとうございます!いよいよ2018年のスタートですよ!そして2020東京オリンピックまであと2年です。世の中の政治経済の流れをみると、少々不安にもなりますが、私一人がもがいたところで世の中が変わるわけでもないので、私は私なりに出来ることをコツコツと積み上げていきます。

昨年の終わりに「目標を明確にして計画を立てて実行しよう」ということを書かせてもらいました。皆さんの2018に臨む目標はどのようなものになったのでしょうか?非常に興味深いところでもあります。

私の今年の目標は、今まで取り組んで行ってきたことをさらに継続することと、外部からではありますが「プロ・アマ問わず野球界に貢献する」ということを新たに立ててみました。

現在私たちの治療院には、アマチュア(高校・大学等)選手やプロ選手が数名通ってくれています。本来であればチームに所属するトレーナーが診るべきですが、最近の野球選手たちは非常に自身の身体に対する意識が高くなっており、シーズン通して活躍するためにはチーム内外問わずメンテナンスやコンディショニングを行おうという姿勢が強くなってきています。

そういう選手たちに対して、私が経験してきた日本プロ野球やメジャーリーグでの活動が少なからず彼らの役に立っているようです。そんな中で一番気になることとして、私がヤクルト在籍時に入団してくる選手の大半がケガや故障を抱えてくるということでした。

日本では高校野球や大学野球で活躍した選手がドラフトで指名されプロの門を叩きます。そのプロに入るためにアマチュア時代、注目を浴びようとかなり無理しているということが多いのです。高校時代では特に成長過程があり、大人の身体になりきる前に無理な練習や試合での頑張りで故障してしまいがちです。

その故障を抱えたまま入団する選手や、頑張ったけどあと一息でプロに入れず大学でもうひと頑張りしてようやく入団する選手もいます。こういった環境や状況がケガを抱えてプロになるという結果になってしまっていることが多いのです。

ところが最近は、高校入学の時点で既に故障を抱えているというケースが増えているのです。これは大問題です!最終的にプロ選手になるために、強い私学に進学して甲子園で活躍してドラフト指名を待つ・・・こんな構図が見えて取れます。

強い私学に入るためには、リトルリーグ、シニアリーグで活躍していないとなかなか進学できないようです。(自分の希望する学校に入学するということです)だから、肘が痛くても肩が痛くても、膝が痛くても我慢して我慢して、監督に使ってもらって試合で活躍しようという子供が多いのです。

本来ならば、現場の監督・コーチだけでなく親御さんたちが、子供の異変に気付いてあげて無理させないように厳しくも優しく見守ってあげることが普通だと思うのですが、子供に素質があると「プロに行くために」という思いが先行してしまい正しい目を曇らせてしまうようです。

我々東洋医学の従事者だけでなく、フィジカルやメディカルの部門の質が高くなり、体に対する意識が高くなってきているのに、どうやらアマチュア野球界は時代に逆行しているようです。私のテーマである「将来を見据えて成長期にやっておくべきこと」で治療やトレーニングを行っても、その下の組織(年齢的なものです)でこのような現状が続いている限りプロ選手になった時点でもう壊れている・・・ということが無くならないと思います。

それでも我々は「鍼灸治療」を駆使して体を整え、本当に強い体を作るためにサポートし続けていかなくてはなりません。本当に難しい課題ではありますが、簡単ではないから余計に燃えるものがあると考えています。

スポーツ界において、まだまだ私たちの仕事は影響力が低く見られがちです。本当は一番大切で一番重要なポジションなのに・・・です。でもそこを嘆いていても前に進みませんから、コツコツと実践していくしかないのです。でも明るい材料としては冒頭で紹介したように、今のプロ選手たちは自分の故障歴があるだけに体のメンテナンスの大切さ、コンディショニングの重要性を理解してくれています。

ここでしっかりと答えが出せれば、いつの日かプロ野球界でも施術にあたるスタッフの重要性を理解してくれるはずです。そして、体の大切さをアマチュア野球の指導者たちがきっと理解してくれるはずです。さらに言えば、親御さんたちが幼少期に何をすべきか?ということを理解し「勝利至上主義」を見直してくれると思います。

本当に子供を将来夢のあるプロ野球選手にしたいのであれば、野球の技術を学ぶより先に体のしくみを理解し今やるべきことを実践してくれると思います。そうすれば日本からもっともっとスーパースターがたくさん生まれるかもしれません。

私たち東洋医学の従事者であっても、こういう部分の重責を担っていくことができるのです。これから資格を得る皆さんも、一般の患者様だけでなく日本のスーパースター育成にも関わっていけるのだということを忘れないでください!
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