深澤先生のブログ「Hand of a God #8」を更新しました

2017年11月06日(月)

最近の気温・気候の変化に後れをとっている深澤です。元々扁桃腺を抱えているため、年に一度はぶっ倒れていますが、昨年の反省を活かし今年は今のところ無事過ごせてはいます。

しかし、この気温・気候の変化に戦々恐々とする毎日であることには変わりありません。

このブログが公開される時には、ほぼ野球シーズンが終わっていると思います。今現在は、日本のクライマックスシリーズが、そして米国ではリーグチャンピオンシップが行われています。

今年は我がドジャースが好調で、1988年以来のワールドチャンピオンに輝いてもおかしくない状況です。一方、日本の東京ヤクルトスワローズは、球団創設以来ワーストのシーズン96敗という不名誉な記録を打ち立て、ダントツの最下位に沈みました。

ということで、今回は予定を変更して(皆さんは知らない予定ですが・・・)何故ヤクルトがこのような惨状に陥ってしまったのか?を、深掘ってみたいと思います。

ヤクルトがシーズン96敗を喫し、最下位に沈んだ要因としてあげられることは・・・

1・主力選手のケガによる長期離脱
2・抜けた穴を埋められる若手選手が台頭してこなかった
3・現場とフロントの温度差
4・その他

というような感じだと私は個人的にみています。言いたくても言えない大人の事情があることもご理解ください(笑)どちらかというと皆さんは、こっちの方が興味あるとは思いますが、さすがに言えません(笑)

1・の主力選手のケガですが、これが一番大きいでしょう。野手では、捕手・一塁手・三塁手・遊撃手・レフト・センター・ライト・・・って二塁手以外全ポジションじゃないっすか!しかも序盤は二塁手の山田選手もWBCの影響でコンディションが整わないままスタートして、結局シーズン通して期待通りの活躍はできていませんでした。

さらに投手陣でも、先発ローテーション5~6人のうち3~4人はケガをして離脱。抑えの投手も離脱・・・なんとかローテーションを守ったのは1~2年目の若手2人だけ、しかしそのうちの1人は終盤に肘の疲労骨折?さらにエース格の投手も肘の疲労骨折?

その他の投手も、肩の障害や肘の手術後に再発して離脱・・・野手のケガ人も腰椎ヘルニアやハムストリングスの肉離れ、不慮とは言え死球による骨折・・・

もう散々ですね・・・これで勝てと言われても勝てません!プロ野球の一軍選手たちは、技術も能力も優れているからパフォーマンスを発揮できるのであって、これだけ大人数のケガ人に代わって同等の能力を持った二軍選手なんているわけありませんから。

一人二人の選手に代わって、チャンスをもらえてその才能が開花するケースもあります。しかしそれは、周りの一流選手たちがカバーしてサポートしてくれてこそ力を発揮できるのだと思います。まあ今年のヤクルトは簡単に言うと、一軍選手がみんないなくなっちゃったので、二軍選手でペナントを戦ったということです。

これだけ多くのケガ人を出したのは、球団史上初なのではないでしょうか?私がヤクルトに入団する前も「ヤクルトはケガ人が多い」と言われていました。実際現場に入ってみて、確かに多くの選手がケガをして二軍にいました。

この状況から私の戦いは始まったのです!(ちょっと格好良く言い過ぎました)それはともかく、ここだけ見ても最下位に沈んだ原因がわかったように思います。ヤクルトは数年前から選手のコンディショニング部門を確立するため、今まで分けていたフィジカルとメディカルをひとつのチームにまとめ機能させようと進めています。

これは私も賛成ですし、メジャーリーグではこういうスタンスですから、日本にも取り入れて浸透させてもらいたいとは思っています。但しそれはフィジカル・メディカルのスタッフが同じ方向を向き、個々のスキルとテクニック、人間性を磨いて初めて機能するものです。

正直私が得た情報や実際に現場に足を運び、この目で見てきたもの、選手から聞く生の声を総合してみるとほとんど機能できていない組織になっていました。シーズンの結果に責任をとって辞職した監督・コーチ・・・もちろん首脳陣の責任が問われるのはプロの世界ですから仕方ありません。

でも未だにフィジカル・メディカルスタッフが、今季の状況を反省し前進していくためにどう行動していくのか?という明確な情報は入っていません。(別に私に言う必要はありませんが)それでもやはり、これだけケガ人を出した原因を突き止めメディカルスタッフ(フィジカルもですが)に足りていない技術・能力の底上げを図らないと来年も同じことが起きてしまうでしょう。

名前は出せませんが、今年多くのプロ野球選手たちを施術させてもらいました。その中で感じたことがあります。今のプロ野球フィジカル・メディカルスタッフたちは、非常に頭脳明晰で知識の多さに頭が下がりますが、施術者として最も大事な「人を想う心」を忘れていると強く感じました。

選手の言い分を全て聞くということが「人を想う心」ではありません。今現在、選手が何に対して苦しんでいるのか?どうなりたいのか?に気付いて向き合って、お互いに必死になって乗り越えていくことが最も重要なのです。

「その想いと行動力が本当に足りていない」と、私は感じました!私がヤクルトやドジャースで働かせていただいていた時には、この気持ちの部分でしか勝負していませんでした。特別にすごい技を持っているわけでもなく、特別に高い知識を持っているわけでもなかった私が、日本のプロ野球やメジャーリーグの世界で活躍できたのはこの「選手を想う心」だけは誰にも負けないくらいの気持ちでいたからです。

先述したように選手を甘やかしたということではありません。時と場合によっては、選手と面と向かってぶつかり合ったこともあります。私も本気だったので!とにかくケガしないで欲しい!とにかく活躍して欲しい!とにかく勝って欲しい!の想いを込めることで、実際にプレーしていない自分も戦っていましたし、選手と同じ温度でシーズンを過ごしてきたのです。

その結果が、ケガ人を減らしチームを勝利に導いていくことに貢献できたことです。しかし、今現在の現場では選手を支えるべき人たちに「本気」を持っている人が少ないようです。このあたりから改革していかないと、特にヤクルトは来年も同じようなことが起こるでしょう。そうならないように祈るばかりです。

このような「人を想う心」は、世の中の治療院でも必要なことです。プロとして他人様の体を診させていただく以上、高い知識・技術を持っているのは当たり前のことです。それ以上に「思いやり」の「心」を大切にしてください。その「心」を磨いてください。余計なことは言えませんが、わけのわからない講習に高いお金を出して余計な知識を吸収して自己満足するより、一人でも多くの患者様に触れて経験して「心」を磨いてください!

それができれば、あなたも「God Hand」と言われますよ!
  • 深澤ブログ
  • 個別見学