深澤先生のブログ「Think Blue #9」

2016年12月12日(月)

<深澤英之 先生>
城西大学野球部、女子駅伝部、陸上部トレーナー
ヤクルトスワローズ(現 東京ヤクルトスワローズ)一軍トレーナー兼リハビリ担当
ヤクルトスワローズ(現 東京ヤクルトスワローズ)二軍トレーナー、二軍トレーニングコーチ
ヤクルトスワローズ(現 東京ヤクルトスワローズ)一軍トレーナー兼リハビリ担当
ロサンゼルスドジャースアシスタントトレーナー
株式会社ルートヴィガー設立(広尾店、銀座店)
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「今年の夏は暑い」とか「今年の冬は寒い」とか「今年の花粉はキツイ」・・・日常の暮らしの中で、こういった類の言葉を良く耳にします。
果たして、この言葉は真実なのか?こんなことを考えた事がある人は結構いるのではないでしょうか?実際どうなんでしょうね?本当のところは私にもわかりません。
おそらく、感覚的なことであって、人間の社交辞令的な挨拶がてら時事を織り込むとこんな会話が生まれてくるのではないでしょうか?(正解はわかりません!)

近年では気象予報の技術が発展して、昔に比べると天候や花粉・黄砂などの影響が比較的細かく事前に予報できるようになっているのだと思いますが・・・
先日テレビの天気予報コーナーである気象予報士が「数パーセントの雨は雨の予報にいれない」と言うようなことを発言していました。
つまりは本当に正確な情報は流れないと解釈しても良いのだと思います。こんなこと言うと気象予報士に怒られそうですが・・・
まあ自然界を相手にしているのですから、あくまでも「目安」として捉えておくことが無難な選択なのだと思います。
話はもどりますが「今年の夏は暑い」云々に関しては、私なりに毎年気にはしています。
自分の感覚的なことを軸に、昨年のデータと照らし合わせてこの時期では昨年より暑いとか寒いとか話をさせてもらっています。

なぜこんな話をするのか?と言うと、患者様の体調を考え今現在の気温や湿度、環境状態などからどんな施術が適しているのか?という見極めのひとつとして重要な位置づけと考えているからです。
前回でも「四季の移り変わり」を含めた施術方法の話をさせてもらいましたが、これもその考えのひとつです。

特に私は今まで「野球」というスポーツの分野で活動してきましたから、気温や湿度・天候やグランドコンディション等を考えて「熱中症による脱水の防止」や「低体温による筋硬縮や痙攣の防止」の他、コンディション維持・回復を考えた施術内容・栄養補給等を常に考えざるを得なかった活動をしていたからです。

また、このようなことを考えて活動していると防げる外傷も多いものです。
実際にメジャーリーグのシーズンでは全米中を移動して試合をすることが多いので、4月~10月までにその地域によって気象や環境条件は大きく変わります。
春先のシカゴでの試合では小雪が舞う中での試合でしたし、夏ごろのニューヨークやフィラデルフィアでは日本と同じような高温多湿の状況でした。
試合自体はドーム球場でも、真夏のアリゾナやフロリダでは球場までの移動でさえきつい暑さです。
そして秋ごろのデンバーではロッキー山脈から降りてくる山風が冷たいうえに高地であるため空気も薄い環境です。
他にも語り切れないほどの天候や環境の違いがあり、さらに時差というハンデが追加されます。
話は飛びますが、よく周りの人たちから「メジャーは移動距離が長いから大変だよね?」ということを言われますが、実は移動に関していうとドアトゥドアなので日本の遠征よりは楽です。
ただこういった環境の変化や時差が辛いのです。
話を戻して・・・
こういう気象や環境の変化に対応するために、事前に用意する道具や注意点を気にかけながら、選手たちのコンディションを整えておくと「防げるケガ」が多くなります。
寒くなる地域では、身体を温めるために温熱の治療機器を併用してストレッチや血行促進のためのマッサージを入念に行い、試合中も冷えないようにホカロンを使ったり・・・
暑いだけでなく湿度の高い地域では、脱水予防としてスポーツドリンクの浸透性に気を配りながら用意したり、頭や身体を冷やすためのアイスタオルを用意したり、集中力を切らさないように一時的にアンモニアカプセルを嗅がせたり・・・
高地で空気の薄いところでは、少しでも酸素が吸収できるように肩甲骨の動きを出すための背部のストレッチ・マッサージを多く取り入れる・・・頭痛も発生するので、ドクターに処方していただいた薬を飲ませる・・・等など・・・
こんな感じで常に選手のコンディションを万全に整えておくことが、私の役目でした。
これらの経験が今現在の仕事にも活きていて、一般の方々にも現在の体調・環境・状況において何がベストか?を考えてアプローチさせていただいています。
前回の「四季の変化」については最近特に想うことではありますが、こうして振り返ってみると以前から無意識のうちにこのような対応をしていたんだな・・・と今更気づきました(笑)

去年と今年の違い・・・先月と今月の違い・・・先週と今週の違い・・・昨日と今日の違い・・・

こんな単純なことですが、これも結局のところ「準備と対策」ということになるのだと思います。
我々は社交辞令的な挨拶の中にも仕事と密接な関係を持っていることが多くあるのだと思います。
患者様と向き合う仕事ですが、目の前にあることだけに目を奪われるのではなく、より多くの条件を含めて考え向き合うことが良い仕事をする、患者様の笑顔を見られることにつながるのだと思います。

これが東洋医学の良いところ、人間味のある施術ができるところなのではないでしょうか!
知識や技術を高めることは、術者として当たり前のことですが、そこに満足するのではなく人間力・人間味の向上を一番のテーマにして欲しいと願います。
私も、もっともっと磨いていきます!
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